―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトは顔を近づけて、

リリーの唇にキスを落とした。


唇を離すと…リヒトはリリーに声をかける。

「どうだ…?元気は出たか?リリー?」


リリーは目をパチパチさせて、

顔を真っ赤にし、リヒトの胸に顔を埋めて

恥ずかしそうに言った。

「…元気…出ました。…すごくです…///」


「それは、よかった。」

ニコッと笑みを浮かべてリヒトは言った。


「リヒト君は、本当にずるい人です。」

リリーはまだ赤面させた顔を上げて、

リヒトを見つめながらそう言う。


「そうか?俺はリリーに出会って

 そういう男になったのかもしれないな。」

リリーの頭を撫でて、そう言ったリヒト。


…のところへ……。




あの…例の……“鬼婆”が…登場した。