「いいよ。今、リリーの制服姿
独り占め出来てるから。
それで今回の件はなしにする。でも…。」
リヒトは、顔を上げるとニッコリと微笑む。
リリーも微笑み返すと……
「いいだろ?」
とリヒトは言うと……
チュッとリリーに、キスをした。
ボフッとリリーは、顔を耳まで真っ赤にした。
リヒトは、悪戯な笑みを浮かべると…
「もう一回、やるか?」
と…妖艶に聞いてくる。…耳元で。
リリーの反応は口をパクパクさせて、
ワワワッ。ニャッ。
と声を出した。
リヒトは、そんなリリーにクスッと笑って
リリーの頭を撫でる。
「冗談だよ。じゃあ、教室に戻るか。」
リヒトが教室から出ようと、
出口へ向かおうとするが…。

