「まあ嫌いだけど。

 それだけで殺意なんて持ったら、

 犯罪ばかりの人生になるぞ?」


「それもそうですね。

 では…なんでですか?」


「…ッ…。あれだよッ。」


「あれって?」


「リリーの制服姿…かなり似合ってるから、

 他の男子に見られたくなかったんだよ…。


 それになッ。

 一番初めに見たかったんだが…。」


リヒトは、言い終わる頃には

頬を赤くしていた…。



顔を隠すためか、

リリーの首元に顔を埋める。


「リッリヒト君。ごめんなさい。

 私のあの…。」


リリーは、リヒトの制服。

カーディガンにしがみついた。