「もう、言うしかないんじゃないかな。 リヒト…。」 リヒトに真剣な目を向けて言うアーテル。 それに対し、リヒトはアーテルの方を見て 低い声で言った。 「お前…。本当に何を考えてる。 俺達の仲を引き裂きたいのか…? それとも、家同士を…。」 「さっきも言っただろ?君のためだと…。 それに…。」 アーテルは、振り返った。 リヒトたちも釣られて振り返る。 その瞬間、衝撃音。 ビルが崩壊する大きな音が聞こえ、 地響きする。