一方、アーテルの話を聞いた二人は……。
「この件を、ドゥンケル代表が
シュテルネンにですか?」
アウラは驚いた顔で、
アーテルの方を見て聞く。
「あぁ、そうだ。」
アーテルは、深く頷きながら言った。
アウラは目を見開く。
「でも…彼は、学生です。
なのに頼むなんて……。」
「あぁ、そうだ。
…だが、精霊一体を簡単に
始末出来るほどの力を持ったと
知れば話は変わる。」
リヒトはアーテルの話の途中で、
「おいッ!?」と声を出し、
焦った顔でアーテルを見る。…が、
アーテルはそんなリヒトを
気にすることなく、
真剣な様子で最後まで話した。

