アウラの様子がかなり恐ろしいものに

なっているが……

カルロが会話に入ってくる。


よくこんなピリピリした空気の中…

喋り出すことができるなと感心しつつ、

有り難い思いに浸っていたリヒトだったが、

カルロの発言で一気に

今まであった思いが全て吹き飛ぶ。


「そういえば気になったんだが……。

 どうしてリヒトと、

 リリーさんが一緒にいるんだ?」


聞かれたくないことだ……。

何でコイツは、聞かれたくない質問を

してくるかなッ。


「それは……。」

リヒトは言葉を濁らせていると…。


「私が、二人に頼んだからさ。

 今回の件を。」

とアーテルが普通に説明する。


リヒトは顔色を悪くしながら、

バッとアーテルの方を向く。