「おー。リヒトじゃん。」

「…本当ね、来なければいいのに…。」


アーテルが言っている途中に、

聞き覚えのある声が…したような…

気がする……。


「なんだよッ、無視かよッ。

 酷いぞッ、リヒトッ。親友だろッ?」

「随分と酷い男ね。」


気のせいじゃなかった……。

声の先には、カルロとアウラがいた。


一時、固まったリヒトだったが、

ハッとなり、ギロッとアーテルを睨む。


アーテルは申し訳なさそうな顔をしている。


それにしても…

まさか二人が来ていたとは……。


まあ…予想はできる…。