―精霊の祖の恋物語― 後編





「そうですか。

 もう少し見たかったのですが…。

 分かりました。

 私達は、中心都市に戻ります。

 シュテルネン氏。リリーさん。

 暴走した精霊の始末、

 よろしくお願いします。」


フロストさんが、

頭を下げてそう言った後…


SDM機関の人たち全員は中心都市へと、

向かって行く。


それを見送った後……

リリーは「では、行くかの。」と

言い、歩き出そうとしたが…。


リヒトがリリーの腕を掴んだ……。