―精霊の祖の恋物語― 後編





「ここの精霊の始末は終わりましたから、

 中心都市へ向かって下さい。

 これは、ドゥンケル代表の伝言です。」


そう言うと、リヒトは今度、

フロストの方を向く。


「フロストさん。

 俺達は北東都市へ行きます。


 副隊長さんなんですから、

 中心都市へ行くべきですよ?

 もう俺達二人でも大丈夫です。

 一緒に行動ありがとうございました。」


リヒトは、言い終わると頭を下げる。

リリーも、「ありがとうございました。」と

一緒に頭を下げて言った。