―精霊の祖の恋物語― 後編





「まあ、一応。警戒していたから、

 反応が早くて爆発する前に能力で

 ガードしたんだよ。

 その後は、瓦礫の中を抜けだしてっと…

 いった感じかな。」


リヒトの話を聞いた能力者達は唖然。

これにはさすがのリリーも驚いていた。


「リヒト。よく無事じゃったの。

 よかったわい。無事で…本当に。」

リリーはリヒトに抱きついた。

(※本日、何回目でしょうか?)


「もう、こんな事には

 巻き込まれないから安心してくれ。」


「リヒト…。ふむ。そうじゃな。」


「よし、それじゃあ、行くか。

 …って、忘れるところだった。」


そう言うと…

リヒトは能力者達の方を向いた。