―精霊の祖の恋物語― 後編





「シュテルネン氏。何処へ行こうと?」

何故かフロストが笑みを浮かべながら、

止めてきた。


「え?次の精霊の始末に行くつもりです。

 それがどうしたんですか?」

リヒトとリリーは、

不思議そうにフロストを見る。


「では、このアパートの件はどうするんですか?」

フロストは、はぁ。と息を吐くと、

崩壊したアパートを指差す。


「そういえば…そうだったな。」


あぁ~。という感じに

アパートを見るリヒト。