―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトの発言に、リリーは頬を赤くさせた。

「そうか…それは嬉しいの…。

 って、違うわいッ!我とリヒトは

 元々、そういう話をしてはおらんぞ?

 徐々に論点が…

 いや、話がずれているではないかッ!?」

リリーはリヒトにツッコミを入れた。


「あー。で、どういう話をしてたんだっけ?

 …俺、忘れた。」

「我もすっかり抜けてしもうた。」

2人はポカーンと見つめ合うと……。


リリーとリヒトはフロスト達の方を

ゆっくり振り返る。


そして……

「…じゃあ、次に行くかリリー。」

「…うむ。そうじゃな。」


と頷き合い、

次の場所へ向かおうとするが…