そんなリリーに、あー。と言いながら、

リヒトは頭に手を持っていく。

「いや、決めるのが早いと思ってな。」


リヒトの発言に、

はてなを頭の上に浮かばせるリリー。

「…そうか?」

「そうだろ。」

「そうかの?」


リヒトはリリーについての説明を始める。

「あぁ。

 リリーって普段は迷うところだと思うぞ?

 …リリーって普段と、精霊の祖の時と、

 結構性格、変わるよな?」


リヒトの言葉に対し、

リリーもリヒトについて言い始めた。

「それを言うなら、リヒトも随分と

 変わるときがあるではないか?」


リリーの言葉に、頷くリヒト。

「まあ、確かにそうだな。

 いろいろ使い分けてることはある。

 でもリリーの前では素でいるぞ?」