リリーの言葉に……
「……多分。」と目を逸らして、
自信なさ気に言うリヒトに対し、
リリーは腕を組んで、本格的に考え始める。
その結果……。
「多分か……。よしッ。
それでいってみようではないか!」
笑顔で言うリリーに…
「はっ!?」と、
リヒトは大きな声を出した。
コソコソ話のはずなのに……。
後ろで何故か2人の話を聞こうと
耳を澄ましている能力者達は、
いきなり、リヒトが大きな声を上げた為、
バッと一斉にリヒトを見る。
その視線にリヒトは気づき、
振り返ろうとするが…振り返る暇もなく、
話し合いが続く──。
「何じゃ?異論があるのか?」
リリーは不思議そうにリヒトを見る。

