「シュテルネン氏。

 みんな見ておりますが…。」

フロストが、かなり言い難そうに言う。


「……は?」
「……へ?」

リヒトとリリーは揃って、

素っ頓狂な声を上げると…周りを見た。


いつの間にか、周りには……

フロストやテラ隊長。

SDM機関の能力者達がいた。


…ということは……。


「全てかは分かりませんが……

 抱き合う前から見てました。」


「ほとんど最初からじゃないですかッ!?」

「そうじゃッ!!」

2人は揃って、顔を赤くして言い出す。