「黙っていろ。」
と多少、低い声で言った。
そして手を握る力が強い。
そんなリヒトの行動に、
リリーは少し恐怖を感じる。
手を引っ張られて、
誰もいない教室へ連れていかれる。
内側からリヒトは鍵を掛けた。
いつもと違うリヒトにリリーは、
逃げたいが、
手を握られて逃げられない。
何か酷いことを言ってしまったのかと…
リリーは考えても、
思い当たることはない。
!!!……一つあった。
この学園に来て迷惑をかけたことだ。
リヒトに嫌われたんじゃないかと
泣きたくなる。
リリーはしばらくじっとしていると…

