リリーの言葉を聞いたリヒトは、
嬉しそうに微笑む。
「それならよかった。
一時、俺はアパートの中に入るからな。
ちょっと、隊長さんが入ってったから。」
「…分かった…。……のう…リヒト。」
リリーは言い難そうにモジモジする。
「ん?」
「ありがとうの…。」
リヒトは目を見開いた。
少し時間が経つと…
リヒトは笑みを浮かべて言った。
「いいよ。
リリーは、リリーのやりたいことを
やればいい。今まで我慢した分な?
俺ができるだけ力になるから、
ちゃんと相談だけはしろよ?俺にな。
じゃないと…力になりたくても
力になれないからな。」
リリーはリヒトの言葉に
リヒトの方を向いて、コクンと頷いた。

