―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトはニコッと笑いながら、

リリーにとっては、

かなり心臓に悪いことを普通に言った。


「いや全然。どっちの喋り方も

 リリーらしくて好きだよ俺は。」


へッ!?にゃッ!?

顔をバッと一瞬にして赤面させ、

リヒトから顔を背けて、

リリーは動揺しながら大きな声で言った。

「なッ///いきなり何を言っておるッ!?

 リヒトッ!?」


「言いたいことを言ってるだけだけど…俺は。」

リリーとは打って変わって、

リヒトは普通な感じで言っている。


「そんなッ、

 いっ今言わなくてもいいじゃろうッ!?」

「んー。何となく言いたくなったって感じ。

 嬉しくなかったのか?」

リヒトはリリーを見ながら、悲しそうに言う。

「嬉しくないわけ…無いじゃろう…///」

リリーは、湯気が出そうな勢いで

更に顔を赤くしていく。