我の考えを……

全くの…リヒトはやはりすごいの…。

リリーは笑みを浮かべると、精霊を見る。


「取り敢えずここから下りるぞ?

 シュニー。」

そう言い、リリーが下りると…

シュニーもリリーの後に続いて下りた。


音を立てずに地面につくとリリーは……

シュニーの様子を伺いながら、

リヒトに声を掛ける。


「リヒトは何故?能力者達と一緒に、

 退避をしないんじゃ?」


リヒトはアパートの壁に寄りかかって、

リリーの方を向いて言う。

「いや、ちょっと能力者達に頼まれ事?が

 あってな。…そういえば、

 そういう喋り方もするんだったな。

 リリーは。」


リヒトの言葉に、

自分の喋り方が変なのかとショックを受ける。

「…嫌なのか?」


リリーが目に涙を溜めて、

リヒトの方を見て言うと……。