「…そうか。」
リリーの性格が
ようやくわかってきた気がする。
リヒトは、「はぁ。」とため息をついた。
リヒトのいきなりのため息に…
困惑するリリー。
「どッどうしたんですかッ?
リヒト君ッ。」
「いや、何でもない。
俺と別行動の時意外は、
俺から離れるなよ。絶対に。」
リヒトはリリーの目を真っ直ぐと見て言う。
リヒトの真剣さに少しビビりながらも、
コクンと頷くと…。
またリヒトは、リリーの手を握って、
教室とは、逆方向に歩き出す。
その行動にリリーは疑問を問いかける。
「教室には戻らないんですか?」
そう言うとリヒトは…。

