“はい。私は、シュニーです。”
リリーはその声を聞き、目を見開いた。
「…シュニーは、何故?
我に話しかけてくれたのじゃ?」
ふと頭に浮かんだことを、
リリーはいつの間にか…シュニーに聞いていた。
“そうですね。
リリー様は全く喋らないと…
みんなが、いつも言っていました。
私はリリー様を遠くから、見ていましたが…
そのような方には見えなかったんです。
そこからなんか…
隠していることがあるんじゃないか?と
思ったんです。
だから、話しかけてみて……
相談相手にでもなれたらなぁ。と、
思ったんです。
結局無理だったんですけどね。”
そう言い終わると、シュニーという精霊の
クスクスと笑う声が聞こえる。

