ある日の事だ。

このことが今回の事件の

“きっかけ”になったのかも知れない。


「…また来たのか…。いい加減去れ。

 お前のような子供に

 慣れ親しんでる身分ではないのじゃよ。

 …我はな。」

リリーは呆れながらシュニーを見て、

そう言った。


「えー。いいじゃん!!リリー様ッ♪」


リリーはシュニーが居る方とは逆を向く。

「はぁ。我は、明日から

 遠出をするからの。」


シュニーは驚いたらしく、

これでもかというほど目を見開いて

リリーを見る。

「ッ……!?なッ…何でですかッ!?

 もしかして…

 私のせい「違う。用があるだけじゃよ。」」