屋上へと向かったリリーはというと……。


水の精霊。シュニーと見つめ合っていた。


しかし…

シュニーの方はとても鋭い目で睨み、

邪念のようなものを纏っていた。



「シュニー。すまないの。

 我はお主になんと言えばよいか分からん。

 あの時は、折角話し掛けてくれたのに…の。

 こんな我に話しかけてくれたのに、

 結局…我はお主になんにも

 やってやることが出来ないのか。


 我ながら、酷い奴よの。」


リリーは自分に対して、ものすごく腹が立つ。


自分のせいでシュニーはこんな運命を

背負わされているのではないか?と……。


目の前では、まだリリーを睨み続けている。

「睨まれても当然のことをしているからの。

 我は…。」

シュニーを見てそう呟いていると、

昔の事が頭に浮かぶ。