「すみませんでした。」
リヒトは、頭を下げて謝る。
「頭は下げなくていいですっ。
リヒト君、上げてください。」
リリーがそう言い、リヒトは頭を上げる。
「リリーは、普通の生徒に見えるから。
大丈夫だ。」
言い終わると、
リヒトはリリーの頭を撫でた。
「でも…さっきなんか…見てきましたよ…?
私の事……。
やっぱり、似合ってないですかね…。」
リリーは、自分の格好を気にし始める。
「リリーってさ…無自覚か?」
リリーはきょとんとして、固まる。
暫くすると、動き出して言った。
「私は、無自覚ではないと思います。」
言い終わるとニッコリ可愛げに微笑んだ。

