―精霊の祖の恋物語― 後編





リリーは突然……


この場をざわつかせることを言った。


「リヒト君。

 シュニーを始末するのを

 私にやらせてもらえませんか?」


「どうしてだ?」

リリーの言葉に対して、リヒトは聞き返す。


こればかりはリヒトも、

簡単に許すわけにはいかない。


理由を聞かないと判断ができない。


「私がやるべきことなんじゃないかと

 思ったからです。


 シュニーには、孤独で居続けようとする

 私に声を掛けてくれた。

 唯一の精霊なんです。


 でも…私は、何も言葉を発することを

 しませんでした。


 …私の勝手かもしれないです。


 でもッやっぱり、私がやりたいんです!

 リヒト君。お願いします。


 私が、シュニーを救いたいんです。」

と深々と頭を下げた。


周りで聞いていた、

能力者は反対を発言する者達ばかり。

その中でリヒトは……。