―精霊の祖の恋物語― 後編





今まで、精霊を見上げていたリヒトが

話に入ってきた。

「なるほど。それが本心なんですか。

 隊長さん?」

リヒトは隊長を見て低い声で言った。


「そうだ。お前を信用出来ない。

 精霊の祖と手を組んでいる奴とは。」

隊長は、リヒトを睨んで言う。


「へー。そうですか。なら…

 強行突破と行くしかないんですかね?」

リヒトも睨み返してそう言った。


「シュテルネンッ。」

隊長は顔を歪ませて、

シュテルネンの名を言う。


険しい雰囲気が続いていると……。


リリーがボソッと呟いた。




「…シュニー?」と……。