「いるでしょう、ここに…。

 それにリリーのことそんなふうに

 言わないでください。」

リヒトもリリーの悪口を言われて、

黙っていられない。


「そう言って、何が悪いんだ?」

さんざんリリーの悪口を言った挙句、

全く悪いと思っていない男の人の態度に

リヒトは呆れる。


“話し合っても無駄”だと…。


こういう頑固そうな人は言ったって、

自分の考えを全く変えようとしない。


「悪いと思ってないんですか?

 話し合っても意味がなさそうですね。

 ……リリー行くぞ?」


リヒトはリリーの手を引いて、

次、始末する精霊の元へと向かうが……