今までのリヒトの強力な能力を見ていた、
能力者達は唖然として突っ立っていた。
その人たちのほうを向き、
リヒトはニッコリと笑みを浮かべた。
「精霊の始末が終わったので…。
代表からの伝言が……
中心都市の精霊を、抑えてください。
とのことです。」
先頭にいた隊長と呼ばれる男は、
リヒトを信じられないように見て言った。
「君は…一体何者だ…?
あの精霊力はッ…?」
「そういえば……。
名前を言っていませんでしたね。
俺はシュテルネン・フォティゾ・リヒト
と言います。」
リヒトは自分の名前を言うと、お辞儀をした。
名前を聞いた能力者全員は、
目を見開いて、リヒトとリリーを見ていた。
その中で…隊長の人がリリーを見て言った。
「ということは…君は…。」
リリーはリヒトの後ろに隠れて、
しがみつく。

