精霊を無事倒したリヒトは何故か… 悲しい目でリリーを見て、 リリーの名前を呟いた。 「リリー…。」 その理由が分かるリリーはリヒトに近づき、 …抱きしめる。 「…リヒト君。」 リヒトはリリーを抱き返した。 「リリー……聞こえてきたんだ…。」 リヒトには…聞こえてきた。 精霊を始末する直前…… “私は…悪くないッ!! 誰かに操られているのッ!! だからやめてッ!!私を殺さないでッ!!” という、本来の精霊の心の叫び、悲鳴が…。 リリーはずっと前から 聞き続けている声なんだろう。