―精霊の祖の恋物語― 後編





精霊は次々に攻撃を放つ。


分厚い氷の壁をもう一枚、生成した後…。


「じゃあ…。悪いが……。」と

リヒトは呟いた。


すると……リヒトの真上に、

先端が鋭く尖った大きな氷の塊が…

それを、リヒトは精霊に向かって放つ。


自分のつくった壁を打ち砕いて。


最初の一撃は、精霊に向かっていたが…

精霊が炎で大きい氷を溶かした。


それから、もう一撃。

今度は吹き荒れる猛烈な吹雪を放つ。


その強力な攻撃は精霊に見事あたり、

火の精霊は消えていった。