当の本人はというと……
「あれ…やり過ぎかこれ……?」
なんか…呑気なことを言っている。
リリーはそんなリヒトに、
「結構やってしまいましたね…。」
と苦笑いを浮かべて言った。
「そうだよな…。でも…まだ……。」と、
火の精霊を、リヒトは目を細めて見た。
火の精霊は自分の周りに
つくられた氷を溶かし、リヒト達に攻撃。
邪念の籠もった炎を放つ。
リヒトも負けてはいられない。
一瞬にして、分厚い氷の壁をつくった。
火の精霊の放った炎は、
ゴゴゴーッという音を立て、
リヒトのつくった壁に一直線に向かって来る。
数秒後…大きい衝撃音が辺に響く。
そこには、
リヒトのつくった氷の壁が多少…
溶けているが残っていた……。
リヒトのつくった氷の壁を突き破ることが
できなかったらしい…。

