「隊長ッ!精霊が私達の存在に
気づいたみたいですッ!!」
と、女の人は切羽詰まった声で言った。
隊長と呼ばれている男は、
その言葉を聞き、焦った顔で指示を出す。
「早く逃げろッ。君達もだッ。」
と、リヒト達にも言うが……。
…リヒト達は動こうとしない。
「何をやってるッ!?」
と怒鳴ると……。リヒトが口を開いた。
「大丈夫です。きっと。」
そう言い終えると、
リヒトの瞳の色が青色に変わる。
_その瞬間ッ……。
リヒトの周りに吹雪が吹き荒れる。
気がついた時には…周りが雪景色状態…。
その雪景色をつくるために使われた
精霊力はかなり強力だった…。
能力者の全員は、それをつくった人物を
驚愕の表情で見ていた。

