―精霊の祖の恋物語― 後編






リヒトの笑みで安心、落ち着いたのか、

リリーは昨日の出来事を話す。


「昨日…リヒト君が寝ているときに、

 私…

 ルミエールさんに起こされたんです。


 それで……あの…。行くことに…。」


リリーは遠慮深く、曖昧に説明する。



…まあその話を聞いて大体予想はつく。


今回の事は全て、

ルミエールが企んだことだと

すぐに分かった。



朝のルミエール達の変な様子に

全て納得がいく。



随分と勝手にやったなと思うリヒト。


で、一番気になるのはリリーの制服姿。



「何となく分かった…。

 で、その格好という訳か…。」



今の時期は、

秋に入り始めている頃……