―精霊の祖の恋物語― 後編





「…俺でも…いけるか?」

リヒトはそう言った…。


……その言葉がリリーにはこう聞こえた。



“俺一人でもこの精霊を

始末することは可能なのか?”と……。



二人の話を聞いていた能力者達は…。

「やっぱり、無理なんじゃないですか?」

「さっきまでの戦意はどこへ行ったんだッ?」

など…と、好き勝手言ってくれている。



「…静かにしろ。」


そんな人達を、

隊長と呼ばれていた男は止めた。