「…俺でも…いけるか?」 リヒトはそう言った…。 ……その言葉がリリーにはこう聞こえた。 “俺一人でもこの精霊を 始末することは可能なのか?”と……。 二人の話を聞いていた能力者達は…。 「やっぱり、無理なんじゃないですか?」 「さっきまでの戦意はどこへ行ったんだッ?」 など…と、好き勝手言ってくれている。 「…静かにしろ。」 そんな人達を、 隊長と呼ばれていた男は止めた。