リヒトとリリーの様子を見ていた能力者。
隊長と呼ばれる男の人が、口を開く。
「これで分かっただろ?
君達が出来ることは何もない。
だから、ここは私達に任せろ。」
「そうよ。君は早く家に帰りなさい。
まだ学生でしょう?」
女の人も帰るよう説得してきた。
「まあ、そうですけど……。
これだけ荒らされてるのを知ったら、
帰ることはできません。
……リリー。」
リヒトは真剣な顔をして、
リリーに話しかけた。
「…どうしたんですか?リヒト君…。」
その様子を不思議に思いながら、
返事をするリリー。
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