すると……さっきの女の人が
かなり驚いた様子で隊長と呼ばれる男を
見て、口出しをする。
「何言っているんですか!?隊長ッ。
無理ですッ。」
「まあ、危険だということが分かれば、
帰るだろう。」
「そうですが……。」
しぶしぶ納得した女の人は、黙りこんだ。
「火の精霊だ。
あっちにいるが…どうするんだい?」
「とりあえず、火を消します。」
「じゃあ、それは私達がやりましょう。」
隊長と呼ばれる男はリヒトの言葉に対して、
提案を持ちかけた。
「では…お願いします。」
それに対し、リヒトがお願いすると……。
数人が前に出て水属性の能力を使い、
火を消した。
そして……
現れたのは、炎や邪念のようなものを
纏った精霊だった。

