「いえ、帰るわけにはいきません。

 あっ…この人、怪我をしてますから

 安全な場所に。」


リヒトの言葉を聞き、

隊長と言われた男の人は…

その人を確認すると、部下に目配せした……。

それに部下は従い、

頭を怪我した男の人を連れて行った。


行ったのを見ると…


隊長と言われている男の人は、

リヒト達の方を向いた。

「それで君は、帰るつもりはないと

 言ったが…どういう意味だ?」


「そのままの意味ですよ。

 俺はドゥンケル代表に言われて

 ここに来たんです。

 ですから、精霊がいる場所に

 案内してください。

 それから…属性の方も教えてください。」


「……分かった。

 あとで後悔しても知らん。

 命の保証はできないからな。」