―精霊の祖の恋物語― 後編





予想以上に多い……。


せいぜい5体ほどと思っていたが…。

プラス2体となると……

かなり大変なような気がしてならない。


「…それ全部を始末しろと?」

リヒトは顔を引き攣らせながら聞いた。


「そうしてもらえたら

 一番ありがたいかな?」

アーテルは今日一番の満面の笑みで、

サラッと言う。


「いや、そんなに1日…違う。

 数時間じゃ、無理だろッ!?」


近くにあるデスクをバンッと叩いて、

意見する。


よく考えてみれば外は暗い。

今日も学校に通い、

明日もいつも通り、授業があるのだ。


それなのに、

目の前にいる人は今なんと…?