リリーの言葉にリヒトは目を見開いて、
リリーを見た。
そして……
リリーにはもう苦しい思いは…
させたくないと、
行かなくていいと言い聞かせるリヒト。
「でも、精霊なんだぞ?相手はッ…。
だから…行かなくてもいいッ。」
そんなリヒトの目をまっすぐ見て、
リリーは、宣言する。
「リヒト君が行くなら、私も行きます!」
「…リリー。」
ニッコリと笑みを浮かべてリリーは言った。
「いいですよね。
私はいいと言っています。」
リリーの強い意志に負け、リヒトは頷いた。
「分かった…。」
アーテルはかなり嬉しそうにお礼を言う。
「助かるッ。ありがとうッ。感謝するッ。」
そんなアーテルに、多少呆れながらも、
質問するリヒト。
「それで…場所は?」
「えっと…確か中心都市に3体。
西南都市に2体。北東都市に2体。
計7体。」

