「では……それで、お話というのは

 精霊についてです。」


精霊という言葉を聞きリリーは、

ビクッとなり、小刻みに震えだす。


それに気づいたリヒトは、リリーを抱き寄せ、

頭を優しく撫でながら、声をかけた。

「大丈夫か?」


「はっはい。大丈夫です。」

リリーはポッと赤面させて、

コクンと頷きながら言った。


「俺が傍にいるから…。」

優しく微笑んだ顔で、

リヒトはリリーを見ながら言った。


「ッ…はい。」


目をぱっちりと開け、口をパクパクさせて

リリーは返事をした。


リリーの顔は…耳まで真っ赤になっていた。