「初めまして。

 私の名前は

 ドゥンケル・ヴァイ・アーテルと

 言います。

 そして、私の後ろにいるのは…。」


アーテルはそう言い、

白髪の老人。ブランに目を向ける。


白髪の老人。ブランは目で頷くと…

リヒトとリリーの方を向き、

自己紹介を始めた。


「私の名前は、

 グランツ・ビア・ブランと申します。

 ドゥンケル・ヴァイ・アーテルの

 秘書兼執事をさせてもらっております。」

と頭を下げた。


ブランの紹介が終わると

また、リヒトとリリーの方を向く。


「先程も言いましたが、リヒトの上司です。

 あー。でも…プライベートでも結構

 会っているんですが…。


 会ってる理由がですね…。」


リヒトを見ながら、悪戯な笑みを浮かべる。