「リヒトの力は本当に、

 精霊の祖によってのものなのか?」

アーテルの言葉にリリーはビクッと震える。


リリーの様子に気づいたリヒトは、

頷きながらもアーテルに注意する。


「だから、そうだって。

 それと…リリーの前でその話は禁句だ。」


リヒトの言葉にアーテルは反省したようで、

申し訳なさそうな顔をする。


「そうか…。すまなかった。

 それで……リリーさんと言ったね。」


いきなり、アーテルに名前を言われて

ビビりながらも返事をした。


「はッはい。」


ニッコリと笑みを浮かべて

アーテルは自己紹介をする。