足下をふらつかせながら立ち上がる。

横切る誰か、誰でもいい


誰かの手をとった。




「あたしをどこかに連れていって」





あたしに掴まれた雪のように白い肌をした男はキョトンとしたあと



「いいよ」



と笑った。