「もしかしたら俺は未央の人生を守るために生まれてきたのかもしれない」 涙が砂浜に落ちて、じんわりと浸透していく。 胸が痛いくらいに、愛しい。 「大丈夫だよ、未央。生きてたら、傷も愛せる日がきっとくるよ。俺のためにそう信じてて」 あたしは直を抱きしめた。 言葉にしたくても涙しかでてこないから 強く強く抱きしめた。 直の心臓の音が聞こえた。 波の音に負けないくらいに強く強く響いていた。