「つめてっ!」 太陽の陽を浴びて少し茶色がかってみえる直の髪からは水がしたたり落ちる。 「ハハハハ!バッカじゃないのー?」 お腹を抱えて笑うあたしに、今度は直が水をかけてきた。 あたしは髪も顔も服も、もうびしょ濡れ。 そして、そんな姿のあたしを今度は直が指さして笑った。 あたしは反撃に直を海に引きずり込んだ。 「うをっ!ちょっと待てよ!未央!濡れるって!ワーッッ!」 直はあっけなく水しぶきあげて尻餅をついた。