そこで目にした光景に、思わず言葉を失った。 駐車場に立つあたしの眼下には海が広がっている。 真っ青な空に繋がる、ライトブルーの海。 太陽の光をうけてキラキラと輝いて、とても眩しい。 柔らかそうな砂浜の上を時折白い波があがってくる。 「……海!」 あたしの目が海に釘付けになっているのを見て直は満足そうに笑う。 「早くいこうよ」 「うん!」 あたしは駐車場から海へ繋がる階段を走って降りていった。