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「では、少し落ち着いてきたようですので、お話聞かせていただきましょうか?」
「はい、私ここ一月ぐらい朝が辛くて、身体中が重くて、起きられないんです!。それでお医者さんへ行って、色々と検査をしたんですが、多少血圧が低いぐらいで、あとは健康体で異常無しと云われて」
「そうですねぇ~」ミコは軽く相槌を打つ。
「それで、友達に相談したら、何か霊とか変なモノでも憑いてるんじゃないの~?とか云われちゃって、怖くなってネットで色々と探しているうちに、ミコさんのサイトを見つけて連絡させてもらったんです」
「その症状が出たのは、一月ぐらい前からと云うお話ですけど、その頃に何処かへ旅行へ行って泊まったとか、お友達や知り合いのお宅に泊まったとか?ありませんでしたか?」
ミコには、それがチラチラと見えてきていた。
おぼろげに、それがナツミの頸の後ろ辺りに、ちょうど人の頭ほどの大きさの影のように浮かび上がる。しかし、その像はそれ以上はハッキリ現れてこない・・・。
「特にそういう事は無いですけど、実は私一月半ほど前に今のお部屋へ引っ越してきたんです。考えてみると、それから少し経ってからかもしれません・・・」
「そういうお話でしたら、一度お部屋へ伺っわせてもらったほうが良いと思うんですが、如何でしょう?」