「僕が説明してあげるー♪姫組は、2、3年の女の子で選ばれた5人が率いてて、それぞれに白姫、黒姫、藍姫、桃姫、紅姫って呼ばれてるの。見た目、家柄共によくないと入れないの。それで今年はこの5人なの♪僕は鈴以外興味ないけどね☆」

最後のはいらなかったな。
周りは唖然としてるよ。蓮斗も羨ましそうに見なくてよろしい。

「ふーん。で、俺になんか用事ですか？」

「私たちの活動内容の１番大切なのはファンクラブの設立と運営よ。それで最近転校してきた黒咲鈴のファンクラブを作ってと申込み多数のため見に来たわけ」

「ファンクラブですか。興味ないので作らなくていいです。俺はアイドルじゃないし。」

「は？作ってくださいならともかくいらないですって」と若干起こりぎみな姫組。

「僕のファンクラブもあるよ。ちなみに蓮斗も」

「そーなの。なんで？」

「ファンクラブを作ってもらえたら、ファンクラブに加入してなければ女子は話しかけちゃダメってのがあるからみんな近寄れないから」と俯きながら言う波瑠。女子が怖い波瑠にとっては都合がいいってわけか。
蓮斗も俯いてるから同じようだ。

ファンクラブの規則は厳しいようで簡単に加入できるものでもないらしい。