(な、何してんだよ///!?)

鈴は静かに豹を抱き締めていた。
最初は豹もビックリしたようだが嫌がる様子はなかった。

「蓮斗蓮斗蓮斗蓮斗」

(は?何だよ!!)

「蓮斗さ、愛されちゃダメって思ってるでしょ?俺は化け物だって思ってるでしょ?」

(当たり前だろ。……誰がどう見たって俺はいや、俺達はどこまでいっても化け物なんだよ……)と目を閉じた。

「蓮斗、私の目を見て。そらさないで。
私はあなたが大好き。人間の姿の蓮斗も豹の姿の蓮斗も蓮斗は蓮斗。私はどっちも大好き。」

(っ////何いってんだよ。)って言った後気づいたら涙が頬を伝ってた。

「あなたが自分自身を愛さなくてはダメ。でも、自分自身を愛すには必要なものがあるの。自分自身を全て認めてあげること。蓮斗は言ったよね、生まれてきてよかったのかって。生まれてきてよくない子なんていないの。」と言うと再び抱き締めて、鼻にキスを落とす。

「でもね、自分が傷つけられたからって人を傷つけていい理由にはならないからね。あなたは優しい子だから傷つけたら自分が傷つくの。だから自分のためにも傷つけちゃダメなの。不安な時は私のところにおいで。いっぱい好きだと伝えるよ。」と言い、微笑んだ。

豹ははじめて触れる優しい愛に包まれて初めて誰かの胸のなかで泣いた。