俺らの飼い主様

「単刀直入に言いますと、この町に住むものは普通の人間ではありません。もちろん貴女のような不思議な力があるというものでもありません……僕たちの通り名は半獣人類。聞いたことありませんよね?」

「はい。全く。」

「それでいいのです。僕たちの存在が知られてしまえば……口には出せませんね惨事しかないとお考えください。もちろん貴女も他言無用でお願いしますよ」と言うとさっきの微笑みはなく鋭い目付きだ。

ゴクリと生唾をのみ、
「も、もちろん。依頼人の情報を漏らすのなどもってのほかですから」と答えると、やっと微笑んでくれた。